■ 世界観について ■


時代はいわゆる中世ヨーロッパ時代っぽい感じ。
アダムを中心とする世の中、ドラゴンとその魔法によって発達してきた文明である。
魔法とドラゴンテリアの研究が盛んである。アダムが直接制御できるものではないが、
その研究はアダムに於いても盛んである。
しかし逆に、そのせいで科学技術はほとんど発達していない。
それでも全く発達していないということではなく、緩やかな発達をし続けている。
ドラゴンの魔法に対抗する為の原始的な火器も存在する。鉛玉を発射する拳銃が最近発明された程度。
銃身で弾道を安定させると言った発想はまだない。
電気や蒸気機関などはその発想すらない。やはり魔法が当たり前に存在して、それに依存する世界なのである。
その時間感覚は緩やかである。長命で人語を解し、かつアダムと同じ、もしくは同等の街に住むドラゴン、
ドラグムが見ると一世代において相当な発展を感じるかもしれないが、アダムを基準に考えるとそうでもない。
むしろその時代は止まったような感覚である。
そもそも魔法による素材の精製、強化により新素材の発明の必要性がほとんどなかった為に、
街の外観が大きく変化することが出来なかったということもある。
数万年にもわたって変わらず魔法に依存した時代が現在においても続く事になっているのは、
これも一つの理由だと言われている。

建築素材としては、木材、石、レンガが主流。
サフィルカなどでは外壁仕上げにモルタルも使用される場合もある。
ネホラテなどで見られる木造主流の建築物にはペンキも塗られる。
金属としては鉄や鉛、錫、銅、銅と錫の合金である青銅が主流。
ガラスはある。なので瓶もあるし、建物の窓にはガラスが入っている。
布は主に絹、麻、綿。洋紙は一般に流通している。
石油がない為、プラスチックやビニールなどはない。
しかし天然ゴムは使われる。食品等は紙に包むのが普通。
食器は世界的に陶器が使われる事が多い。
食物としては小麦ベースのパン、米、芋が主食である。嗜好品である酒やコーヒー、紅茶もある。
その食としてはかなり多岐に渡り、ピザやパスタ、パエリア、ハンバーガー、ケーキや刺身等、思いつく物は大概ある。
いわゆるスナック菓子のような物はないが、ポップコーンやフライドポテト等単純な物はある。
至高のサラダであるトマトの鉢植えが出てくる事もあるかもしれない。

ドラしぶは今、中世っぽい時代。ドラゴンと魔法の存在する世界。
しかしあくまでもこの世界で生活し、生きている者達の中心はアダム。
その中に、ごく自然にドラグムがいて、ドラゴンがいる。

これが、ドラしぶという世界なのである。

 

 

 

 

 

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